- 心理と教育コース
- 導入科目
- ラジオ科目
- 田中統治先生(放送大学特任教授)
- 向田久美子先生(放送大学准教授)
- 佐藤仁美先生(放送大学准教授)
第1回
教育学の概説。田中先生。田中先生は共通テストの委員会の副座長でカリキュラムに詳しい。で、その先生がカリキュラムの一般化を嘆いているという話だった。
教育は抽象化が大事。いままで自分が受けた教育だけの話をしたって一般性がない。モデル化、理論化して初めて他人に教えられような価値のある教育学になる。
教育には何かを教えたいという度合いが強くなるほど、教育効果が薄れるという特徴がある。これを教育のパラドックスという。塾講師での実感として全くその通りだと思う。
教育には教授するベクトルと引き出すベクトル(用語忘れた)があり、伝統的には前者に重きが置かれている。でも先生は後者を重要視している。赤ちゃんですら内面に持っているものがある。それを引き出してやる。
個別化と一般化のベクトルもある。経験上、個別指導塾では一般的なことより個別的な対応をした方が本人の満足度も指導効果も高い。基本的には個人の自発性に任せ、教師は補助をしてあげるというスタンスだ。これがチェーン店だと一般的なカリキュラム重視になってしまうのだろう。個別指導塾で一般的なことやるのなんて方向性が食い違ってると思うけどね。