放送大学全科目感想 002 問題解決の進め方(’19)

  • 基盤科目
  • テレビ科目
  • 秋光淳生先生(放送大学准教授)
  • 柴山盛生先生(放送大学客員准教授)
  • 難易度 ★☆☆☆☆
  • おすすめ度 ★★★★☆

問題がおきたとき、それをいかにして解決していくかについて、さまざまな方法論があることを教えてもらえる。こんなにたくさん方法論や問題の捉え方があるなんて知らなかったし、ものの見方、考え方の基本、フィードバックの手法など様々な面で効率化、明確化が測れると思われる。学問や社会生活の基礎としておすすめ。抽象的な話が多く、具体的な社会経験があった方が楽しめる。

第1回

問題の定義について。

問題を現状とのギャップとして捉える。想像と結構違ってびっくりだけど、言われてみればそうかも。ギャップは埋められるものなのだから、解決できるはず。非常にポジティブな捉え方ですね。

文科省的な力ってグループの協調性の項目が多くてたいへんだな。と思ったら、そもそも組織が必要なのは何故かの話もあった。人間は普通凡人だから。だから道具とみんなの力、を借りられる。しかも問題解決の幅が広がるし、継続的である。

個人だと限界があることは、いつも意識しておかないとだめだね。

先生方優しそう!!今回はイントロでしたが期待大です!!

第2回

ゲストの水木さん頭の回転が速くていいな〜

問題解決のためには、解決策を立てるのはもちろん、現状認識、目標設定、検証が大事になる。一連のプロセスの中で、どれが抜けても困る。塾で成績の振るわない生徒さんのための説得的なプロセスを考えるときに便利だ。

現状がひどくないと、ギャップと認識できない。これを見えない問題という。現状認識がないと問題に気づけない。たとえば書けば認識できやすくなる。先生は付箋を手帳に貼っていく方法をとってる。スマホアプリで同じことできるかな〜。私ならツイッターに書いちゃうかな。

現状認識のためには定量的に考えるのが大事。私はよくやってるよ!勉強時間と結果の相関関係とか!あと根拠も大事にしよう。視点視座視野も考える。視座(どこから見ているか)はあまり意識しないね。

問題発見のために。PDCAサイクルでてきました。計画、実践、評価、改善。疑問を持つこと、は難しいけどがんばろう。不満とか不のつく言葉はギャップを表すから、問題であることが多い。

省庁や自治体のサイトは問題の情報にあふれているとのこと。たしかに、市の広報なんかは問題に関する情報だらけですよね。省庁のサイトも見てみよう。

第3回

秋光先生はマニュアル世代!?

目的と目標の違い。目的が大きなゴールで、目標は目的の途中にある目印。目的は大きすぎるから、もしくは捉えにくいから、目標に進んでいくとやりやすい。

SMART戦略。具体的、測定可能、合意可能(誰でもできる)、達成可能、長すぎないこと。これも生徒さんに使えそう。

目標はゴールから設定するだけでなく、原点から目指してもいいし、将来的なことを見据えてもいい。あと、結果が望ましいものだったかのフィードバックも必要。アウトカム(自分が得られたもの)とアウトプットが見合っているか、望ましいものか。

制約条件と前提条件。制約条件は、時間とか金銭とか。どうしようもないことが多い。前提条件は、大学を卒業したいとか。前提条件は忘れがち。制約条件を考えるときはMECE、もれなくダブらなくで挙げる。6W3Hで考えよう。

大雑把に目標に進んでるからいいや、ではなくて、目標を具体的に設定して、いま進捗はどうなのか、得られたものはどうなのか、など、プロセスに目を向けていくことが重要になりそうだ。

第4回

情報収集について。

情報収集の話なのにまず情報を作り出すことが話題に?というのも、必要な情報というのは、ないことが多い。インタビューなどを経て作らないといけない。目的の明確化、因果関係の妥当性や信頼性の確保が望まれる。外部情報を使うなら、方法やコスト、時期や信頼性も吟味せよ。情報を作り出す場合、科学実験、社会実験が考えられる。実験群と対象群の差があるか確認せよ。記録、測定といった調査も情報の作成となる。インタビューもグループにするか個人にするか、コストや制約条件が複雑に絡み合う。アンケートだと質問票の設計が要になる。

外部情報の使い方。情報は多い。意見と事実を区別せよ。調査報告書、白書は基礎データがとれる。概要から詳細へ向かえ。検索について。あんまり目新しいことはなかった。SNSにブログが入ってること、twitter等がないのがちょっと古くない?

情報の保存。一次情報は原文のまま。二次情報は書誌情報や概要を保存。体系化して、分類した方法まで記録しておくと良い。

整理方法。時系列順、手順の流れに沿って整理したり、マップにする、論理関係の整理、表形式の整理、マトリクス型でも良い。

味泉さんから業務用調味料開発で実例を聞かせてくれた。てか家庭用とはっきり別れてるのね。釜で生産して充填する。世界標準の基準でオーダーメイドしているという。まずトレンドを一次情報として集める。店で食べる。実験する。開発する。業務用だと保存性も大事。酢と食塩で保存できる。pHと水分活性で測定可能。味の濃さや粘度も測れる。規格に沿わなければいけないので大変。検査工程で、試作品と完成品が規格と同じか確かめないといけない。トレンドは管理栄養士さんなどがあたるらしい。実例たのしい!

第5回

数値情報のについて。表やグラフの読み方?雨が降りそう、と降水確率が60%、重い、と10kgでは印象が違うという話。

質的な分析と量的な分析。質には名義(A型B型とか)と順序(よくわかる・わからないなど)がある。順序の間隔が同じとは限らないので、平均をとってもあまり意味がない。量にも間隔尺度(温度、時刻)と比例尺度(所要時間、距離)がある。間隔尺度はゼロ点の取り方で意味が変わる。比例尺度はスカラーかな。

クロス集計、表について。データベースとほぼ同じに見える。放送大の学生って7万人いるんですね(適当な数字か?)。クロス集計とは、行と列を使って集計すること。全科履修生、専科科目を行、男性女性を列にしてる。相対度数を求めたりもできる。男性の方が科目履修生が多い、全体を見ると女性が多い、など。相対度数は何に対する相対度数か(全体か、ぎょうか、列か)で意味が変わってくる。

グラフについて。どのグラフをどの目的で使うか。円グラフ→年齢別割合とか。割合が一目でわかる。ただ実際の数字がないと比較が難しい。比較するなら棒グラフ。棒グラフは略されることがあるので数字マジックを使いやすい。ヒストグラムでは分布、折れ線グラフでは推移がわかる。これも数字マジックが使える。散布図では(相関)関係がわかる。レーダーチャートでは比較ができて、全体の傾向がわかる。数字は誇張なく伝えよ。マジックを使うな。

何を伝えたいのか、数字の使い方は誤解を生まないものか、などを考えて、正確に伝えるためのツールとして数字をー使っていきましょう、と言うお話でした。

第6回

図解について。

道案内は言葉よりも地図の方が楽。英語でよく道案内の問題出るけど実は地図の方が簡単だよね。とはいえ道を尋ねられた時は地図を書いて渡せないこともあり、場合によるのかな。

全体像を描くのが図の役目。物理図解の他に論理図解も重要。現代文の読解の時よくやってました。

図の作り方。まずはキーワードを抽出して、それを含むように箇条書きにするとこからスタートする。円は概念、四角は具体的事象の名前、白抜き矢印は変化の方向、実線は関係、点線は薄い関係、など図にもルールを設けておくと見やすい。

先生やさしいな

いろんな図解のパターン。トーナメント図、関連の枝分かれ図、収束、変化の図はあんまり使ったことないですね。階層関係の三角の図は学習過程、目標設定で使えそう。私はいつも直線的にしてしまいますけど。

図解の手順は下書き→検討→改善→やっと図解化→構造化という流れで行う。問題を図解化するところが一番大変。問題の構造化にあたっては、現状とのギャップや制限、条件を表せているかを確認する。

病院の受付を例に。スライドの絵を見るだけでは問題はわからない。まず立場に箇条書きをつけると問題点がはっきりする。現状と目標、問題点を抽出する。原因を考えて、解決策を3つ立てている。受付の立場なら、問題は窓口によって列の長さが異なること。解決策としては時間によって窓口の数、職員の数を変えるなど。図解することで、問題の切り分けや考えるための切り口がはっきりする。

練習問題。傘がない。目標は目的地まで行くこと。現状は傘がない。制約条件は雨に濡れないこと。解決策は、待つ、近いから濡れて行く、タクシーに乗る。条件と照らし合わせてどれを選択するかを選べる。目標が濡れないことなら解決策も変わってくる。

伝えるための技術として図解は重要である。とともに、問題点を整理して現状を正確に把握できる効果も期待できる。

第7回

分析的に考えることについて。分析するとは細かく分けて明らかにするということ。

まずは問題の領域をはっきりさせ、領域にあった考え方をする。規則性がある→論理的に考える。偶然が大きい→統計的に考える。選択性が強い(複雑)→システムで考える。

集合(包含)、提言(ある、すべて)、命題(A→B)かどうかも重要。演繹、帰納、仮説も使う。しばらくは論理学の基本なので略。演繹は正しいが帰納は正しくないことも示してくれた。仮説は可能性としてはあること。でもこれがないと話が進まない。

因果関係。相関関係+時間的順序+第三因子ないこと、が必要。

確実にいえないことは確率で考える。掛け算と足し算の話。分析的な話はほぼ数学的な話になる。ディシジョンツリー。樹形図と確率を組み合わせた感じ。期待値を計算するのに便利。

選択性がある場合の決定の方法。問題の設定→定義→目的の体系化→掘り下げ→目標設定→選択肢の作成→結果のまとめ→妥協点の模索、という順序で進む。

分析の視点についてのヒントたち。文章の意味を検討する。ゼロベース、何もない状態から考える。ブレークスルーを見つける。全方位の視点、満遍なく見渡す。

チーム医療で実例。千葉の総合病院の透析の例。高齢の透析患者が増え、32万人もいる。65歳以上が半分くらい。人工腎臓はどれを選択するか。栄養状態が関わってくる。透析は栄養分も除いてしまうため。栄養士さんと連携が必要。透析患者は他疾患も併発する。転倒もあるし、筋力低下もあるのでリハビリも必要。連携にはコーディネーターも必要。なんとその役は看護師だそうです。患者さんごとにどの方法が適切か選択している。

第8回

学習記録と振り返りについて。

水木さんは自分の出た数時間のラジオの生放送も聞き直してるらしい。すげーな。

社会に出ても学ぶことと振り返りは大事。PDCAサイクルまた出てきた。コルブという人が、具体的経験→省察的観察→抽象的概念→実践、というプロセスに経験学習という名前をつけた。まあ学習の一般的な形ですよねこれ。経験をなるべく形にしようということかな。偶発的学習→計画的でない学習のこと?でも学習って大体偶発的では?

振り返り。ギブスさんのサイクル。経験を記述→感情や判断を記述(経験と分ける)→評価(良い点悪い点)→分析(意味づけ)→一般的な結論(一般性)→個人的な結論(特殊性)→個人的なアクションプラン。分析が難しいみたい。大事なのは客観的に見ること。主観を客観的にみるのもいいかもね。

マインドフルネスに言及された。価値判断をしないこと。マインドフルネスについてはまた調べよう。

一つの経験が次のプランまで波及して次の経験に活かせればいいサイクルになるね。一連の流れがうまく繋がるとよいですね。

先生は変わることが学びとおっしゃってる。そのためには記録をする。eポートフォリオ用のMahara というソフトの解説してる。学んだことを箇条書きにしてる。自分のページ作ったり、コメントしたり掲示板やグループ作ったりできるSNS機能もあるみたい。検索したらいまいち流行ってないな。スタプラでいいんじゃない?あとこのブログも立派な記録じゃない?

リカレント教育。知識をアップデートするために大学に入り直すなどして学び直すこと。頭が固い場合はアンラーニングも必要。枠組みが古すぎる場合もあるもんね。

第8回までのまとめ。水木さんは問題が起きてから解決していたけど、書き出したり記録することをしてなかったという。振り返りすればギャップが少なくなるはず。記録はなんだって大事なんだな。このブログもなんらかの形で役に立てるといいな。

第9回

発想を広げること。柴山先生の担当。知識から発想を広げる方法について。どんな人でも自分の知識から発想する。そこがスタート点。

通常と異なる発想をするにはどうするか。まずアイディアをたくさん出す。突飛でもいい。

引き出しの材料として短期記憶と長期記憶の話。発想は長期記憶でやる。手続き記憶と宣言記憶、宣言的記憶の中に意味記憶とエピソード記憶。知識の体系の図を見る。これだけでは発想にならない。体系を組み替え直さないといけない。

視点。目標に則して考えたり、言葉遊びをしてみる。ブレーンストーミングみたいなもの?ヒントに結びつける。連想ゲームとか。イメージをわかせる。画像や映像と関連づけたりする。勝ちパターンに結びつける。

マインドマップについて。真ん中に自分を置いて、関連する事柄を樹形に適当に繋げていく。箇条書きに似ている。繋がりは思いつくままでよい。体系的にする必要はない。

発想の技法。属性。ものの特性をたくさん挙げていく。新製品開発の時に役立つ。

ナインチェックリスト。転用、応用、変更、拡大、しゅくしょう、代用、再配列、逆転、結合。作曲に使えそう!!

メタファー。シネクドキ、メトミニー、メタファー。シネクドキは部分と全体性、ご飯(食事)、花見(桜)など。メトミニーは電話を取る、など。メタファーは目玉焼きなど。

アナロジー。シネクティクスともいうらしい。当事者のつもりになる、似たものの類推、視覚イメージを重ねる、空想する。。など。これ全部アナロジーなんだ!?

最後に図解。まずマトリックス図。テーブルにして2種類のものや場面を組み合わせて考える。次にkj法。情報収集してラベルを作り、グループ化して、並べて、最後に文章にする。連関図法。関連を矢印でつないでいく。系統図法。大分類→中分類→小分類と細分化していく。ワラスの思考モデル。準備→あたため→ひらめき→検証。数学みたい。ひらめきに至るまでには、準備の段階がかなり大変に思える。

事例。こども科学教室の例。つかみが大事。わー不思議だな!と思ってもらう。塾講師でもつかみを大事にしたい。アオギリの種を落とさせて体験させる。発表させる。発想が広がる。らしい。私は発表のできない人だったので、これで発想できるようのなるのなら羨ましい感じがする。大人が楽しんでないと子供も楽しくない。好きなことじゃないとだめ。そこは私も自信ある!工夫することが発想。そうするとプログラミングって発想の塊じゃない?発想一つで構造もスピードも大きく変わってくるもんね。

第10回

組織での問題解決の実例1。門奈先生。今回はグループワーク。

水木さんの描写すげー。私はグループワークやったことないです。

組織運営について。組織で問題が起きたらどうする?個人だと行き詰まって悩む。組織なら知恵を出し合える。ワークショップはグループワークを発展させて、活発に意見を出してもらうもの。利点は広範囲に考えられる、PDCA回しやすい(大事。継続性が期待できる)、お互い補い合える。短所は協力が必要なのと、時間がかかること。

意見が異なったらどうする?多数決とかジャンケンとか。却下された考えも取り込まないと火種になるから大変。

262の法則。意識の高い、ふつう、低い人が2、6、2割になる。高い人だけ集めてもまたそうなる。働きアリみたい。低い人もうまく取り入れないといけない。

ワークショップの要素。参加者、ファシリテーター、上司、主催者や事務局、サポートスタッフ。単純に参加者だけではない。

3Mジャパン相模原事業所に取材した。ファシリテーターの太田さん話を聞いてる。ワークショップをデザインするひと。ワークショップでは課題を発見、解決していく。研修とは違う。研修はゴールがある。個人の問題になる。繰り返しもできる。ワークショップではチームで成果が出る。シナジー効果をねらう。プロセスも毎回違うのでファシリテーターのデザイン能力が問われる。放送授業が研修、面接授業がワークショップに相当する。

アイスブレイク。ワークショップに参加する人は緊張してるので、それを解かすこと。自然体で参加してもらう。ファシリテーターはアドリブもするし、相互関係は大事なのでアイスブレイクを1時間することもある。参加者は予習はしない方がいい。協調性を育むのが目的。

ファシリテーターはデザインに6、実施は1、フォローは3の割合で行う。デザインでは方法論と技法の検討が大きい。フォローはアンケートとか。

イノベーションも必要。ファシリテーター自体が色々ワークショップに参加して研究してる。時間は短く。切羽詰まってたほうがいい。締切が全てってクリエイターはみんな言ってる。

女性のエンジニア同士のワークショップを開いた時。女性は孤立しがち(少ないから?)。ワールドカフェ?方式でテーマを決めて話し合う。成功体験をシェアしながら語り合う。ファシリテーターは目立たないのがいい。アウトプットは本人のモチベーションアップと、経験を生かして勇気をもって離せるようになったことなど。

個別塾講師にも通じるね。教師はあんまり前に出ない方がいいね。グループとちょっと違うけどさあ。

最後に太田さんからアドバイス。人のワークショップに参加せよ。1人ではだめ。いいワークショップも悪いワークショップも経験になる。どんどん言語化して意見交換せよ。

第11回

グループワークの実施方法について。水木さんはワークショップに参加し、622の法則をリアルに体験したらしい。

まずはチームビルディングから。1分間自己紹介する。他己紹介もする。1分が大事らしい。話すのが苦手な人はどうするのか?傾聴すると話しやすいかもということ。ゲームをしてなごむようにすることも。ストローでタワーを作らせるとか。5分で協力が学べる。

小道具。付箋紙、ペン。ファシリテーター側はベル、タイマーなど。

アイデア出しのほうほう。ブレーンストーミングから。略してブレスト。アイデアを付箋紙に書いてはっていく。カードを使うのも良い。ブレーンライティング。小さな紙にアイデアを書いて他人に渡す。制限時間は2分。全員同時にやるのではやい。

なぜ付箋紙を使うか。頭の整理と、紙に残せること、可視化など。言葉が主体から離れて客体化する。パソコンのほうが早くないか?という門奈先生の意見には、可視化しやすい、個性が出る、関連づけが楽、と太田さんが反論。

アイデアの収束。アイデアを分類(kj法)。親和図法。似ているアイデアをまとめていく。付箋紙をグループ分けして貼り直していくなど。ここからシールを貼って人気投票させたり、マトリクスにまとめたりする。シールの数が多いほどマトリクスの端に貼っていく。

ワールドカフェ方式。テーブルを複数用意する。テーブルごとにテーマを用意して、議論したら1人以外全員移動する。未来志向のアイデアになる。

プロトタイプの作成。アイデアを可視化する。個人でもグループでも良い。ポスターにまとめるとか。グループ外に発表し、改善する。シールを貼って評価するのでよい。多数決で選ばれたものに加え、違和感を覚えたシールも多く獲得した多様決を獲得した人が発表してた。

最後に振り返り。グループ単位が良い。カードブレストに個人の意見を書き、ディスカッションする。意見を出しにくい人もカードなら書きやすい。わかったことやよかったこと、疑問点、新たなアイデアを書く。

参加者の話。新規テーマの発見、収束に役立つ。同じテーマでも異なった考え方があること、視点を変えて自分の業務の別の解決策が見える、刺激的だった、など。時間制限があると尖った斬新なアイデアが出やすくなる。時間を取ると信頼性は高まるが、アイディアはつまらなくなる。

こーいう試みを文化祭の出し物の検討に使ってみたら?クラス委員がワークショップの手法をちょいと学んでからみんなでアイディア出したら面白いものができそう。私は意見を出せない人間のだったけど、カードなら何か書けそうだよなー。若いと面倒な自己意識があるから、属人性をとっぱらった意見を出せるのはとても良い。

第12回

組織の実例3回目。静岡市大沢の縁側カフェ。観光客が来るようになったらしい。

システム思考とデザイン思考。ざっと、左脳と右脳。理性と感性。評価と独創。両方の視点で考える。

システム思考について。木の枝という要素ではよくわからないが、お箸という機能をつけるのがシステム思考。人口増→企業数が増える、企業数が増える→人口増のような相関関係、プラスのサイクルを考えるのがシステム思考。

デザイン思考はデザイナーの手法。デザインとは問題の発見と解決(そうなの!?)。誰でもできるらしい。有用性、経済的実現性、技術的実現性を考える。共感→問題定義→発想→プロトタイプ→テストの順で行う。失敗と改善を繰り返す。なるべく早くする。プログラミングと一緒やん。

大沢の実例。2013年からスタート。静岡から車で1時間。お茶が名産。週2で開催して、300円でお茶とか餅とか出してる。10軒くらい。農家の縁側を使ってる。おばちゃんと話せるのがよい。年7200人も来てる。お茶の需要減が危機意識の始まりだった。大間お茶カフェというのがあり、先行してた。無理しないで続けてるらしい。都会から若い人も来てる。ピザ出してるとこも。嫁いできたひと、親から茶畑を受け継いだ人、いろんな人がいる。集落全員で長期間話し合い、全員賛成になるようにした。人が来るようになって、高齢者の元気が出た。外から来た人が、大沢のいいところを話してくれるのがよかったそう。

システム思考での分析。茶業が安定⇄人口増にしたい。売上→利益→働き口→事業者のループが欲しいが、お茶飲料の登場でマイナス要因ができた。縁側カフェでは、魅力、入場者を増やす。ただ入場数が増えるとサービスが低下する。などのモデルが書かれてた。で、実は静岡市の販売促進研究会というとこが関わってた。町おこしは時間がかかるが、一年でということで引き受けたらしい。住んでるとわからないが、どんな地域でも強みがあるらしい。アンケートを取ると、お土産が欲しいらしい。事業を拡大して、求めるものを提供していけるようになれば人口流出も防げるのではということだった。大沢ブランドを作ればいい。

デザイン思考での分析。何もない→人が財産→人を中心としたデザインという発想で、縁側でおばあちゃんと対話すればいいのでは、となった。問題。意思決定は全員一致にしたい。そこで隣村の視察をしたり、自分の家でできるところだけ、自由にやることにした。有用性→人が財産、会話が欲しい、経済的実現性→場所、茶、人の提供、技術的実現性→できる家庭だけやる。誰のためか→お客さんと自分たちのため。

どんな地域でも強みがあることは中からの視点ではわからない。外からの視点を取り入れれば必ず何かわかる。今自分が住んでる地域は、わかりやすい強みもあるが分かってない強みもいっぱいあるはず。

第13回

(今回から感想が簡素になります)

久しぶりに見ると水木さんが生徒役になってるのって微妙な感じがする。必ず女性だよね生徒役。おっさんが生徒役じゃだめなんか。

今回は集団の意思決定について。集団で物事を考えるとだいたい個々人の和にならない。どうせなら積とか、数倍の生産性になってほしいけどそうもいかない。個人ではどうにもならないことを補う効果はあるが、他人の意見や立場を気にして思うような意見が言えないことも多い。

なので信頼関係が最も大事になる。何を言われても否定されない(反対意見は否定ではない)という関係を築けば相乗効果が期待できる。そういう対等な関係を基盤とする自己主張のことをアサーション、アサーティブネスという。そういえばプログラミングで一時エクストリームプログラミングってのが流行った。あれがアサーションなんだろうな。夫婦関係もアサーションっぽい関係が理想かなぁ。親子関係は垂直的要素があるからなかなかそうもいかないが、子が成人したらアサーティブネスになればいいなとも思う。

第14回

問題解決の実践方法だけど、主に集団による実践方法の話。役割分担やスケジュールの立て方、会議のやり方など。

スケジュール管理は勉強計画を立てるときに役立ちそう。適当に書いても絵に描いた餅になるので、実際過去の自分の振り返りなどを参考にしてフィードバックを入れていけば、相当な制度で学習効率が上がりそう。

会議のやり方、もっと早い段階で中高生に教えるべきだよね。集団で議論してわやくちゃになることばっかじゃん会議って。今でも覚えてるけど小学校で新聞委員会の部長にさせられてしまい、そこでみんなから意見を募るとき何も意見が出ず毎月辛い時間を過ごしていた。先生は横で見てるだけだったしなにかノウハウのアドバイスを出してくれればよかったのに。ほんとうに苦しかったから今でも覚えてますY本センセイ。

第15回

評価について。評価の種類と定量化についてのお話がメイン。

まず評価の重点をどこに置くか。動機か過程か結果か。私の評価って結果ばっかだなぁと思う。でも動機や過程ってどうやって評価すればいいのか難しい気がする。尺度の問題も議論されるがやっぱわかりやすいのは投入資源(試験なら投入時間)。あと成果(試験なら点数)。主観ってのもあるがこれも重要じゃないかな。やってて楽しいかどうかとか。

評価のための表を三種類紹介していただいた。功罪表、評価表、利得表。利得表が一番わかりやすいのでこれの解説が続いた。平均とかマキシミン戦略とかいろいろ使えるようになってくるので。やはり数値化すれば強い。評価はなんとかして数値化する試みをするのがよい。

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