放送大学全科目感想 004 小学校プログラミング教育概論(’21)

  • 情報コース
  • オンライン授業
  • 中川一史先生(放送大学教授)
  • 小林祐紀先生(茨城大学准教授)
  • 難易度 ★☆☆☆☆
  • おすすめ度 ★★★★★

初のオンライン授業。放送授業を8回に縮小し、さらに各回を細かく切って、練習問題を挟む感じ。小テストは1-4回、5-8回で先生が違うからか、難易度がだいぶ異なる。課題レポートは400字ですぐ書ける。

すでにモデル校で行われているプログラミング教育の実例を担当する先生の授業がすばらしく一見の価値あり。最も見ごたえがあったのは第4回の柏市立富勢西小学校の動画。残念ながら文科省のポータルでは紹介されておらず、この授業を履修しないと他に見る方法はない。でもポータルでは多数の事例が紹介されているので、今の小学生が何をやっているのか、一度見てみてほしい。

実施事例A一覧 | 未来の学びコンソーシアム (miraino-manabi.jp)

10数年後、彼らが社会に出た時が楽しみだ。

第1回

中川先生やさしそう。前半は学習指導要領の解説と、後半は事例を通した理解だそう。

まずなぜ学習指導要領が変わったか。情報化による社会の変化に対応し、より良い人生を作っていってもらうため。AIが仕事を奪う、のは言いすぎやろ。

生きる力とは。出来ることを理解、思考力を育成、人生へどう活かすかの三段階。小中高でプログラミング教育にも段階がある。小学校で論理的思考、中学校ではネットワーク利用、高校では情報1が必修(!)。小学校ではプログラミング言語を覚えるわけではない。プログラミング的思考を、無理なくやるというのがねらい。

プログラミング思考とは?自分の目標のために、どういう動きを組み合わせていくか、記号を組み合わせればいいか、どう改善したらいいか。要するに、コンピュータを道具にして、問題解決をやらせるのね。領域横断的とされる。なんかぼやっとしてよくわからんな。

学習活動の分類。6つある。指導要領に基づく単元の他、各教科内(算数、理科とか)でやるもの、クラブ活動、教育課程外のものもある。手引きでは、プログラミング言語自体は覚えさせる必要はないが、体験させるのはいいね、とのこと。

留意事項。5年生では正三角形を描くプログラムを作るらしい。これが想定。これと動作(現実)、実際(理想?)のサイクルを回す。てきとうに命令の組み合わせをさせるのではなく、論理的になにがまずかったか考えさせること。難しいなー。ねらいの実現のためには、プログラミングでどのような力を身につけたいか明らかにし、改善を行うこと。

教科活動の延長からアプローチしてもいいし、プログラミングに慣れ親しませるところから始めるアプローチをとってもいい。学校にけっこう裁量があるみたい。手引きは絶対よめ!とのこと。読みます。プログラミング教育ポータルというのもある。ハンドブックも読め。

文部科学省 小学校プログラミング教育の手引き

https://www.mext.go.jp/content/20200218-mxt_jogai02-100003171_002.pdf

プログラミング教育支援ハンドブック(中川先生が書いてる)

https://ictconnect21.jp/ict/wp-content/uploads/2019/05/PHB2019_n.pdf

第2回

学習活動の分類。A~Fがある。単元内、教育課程内、クラブ、学校外とか。

今回はAの単元内でやるものについて。5年生で、正多角形をプログラムで書くらしい。

実際の例。まず分度器や定規を使って書かせる。するとうまくいかないのを実感できる。

次はプログラミングで作図。scratchを使ってる。むずかしそー。100歩動かす→90度回す→1秒待つを4回繰り返せばよい。4回繰り返す、を効果的に使えば短く済む。

意図→プログラミングの意欲が高まる(まじか?)

scratchを動かす実例がみられてとてもおもしろい。パズルをはめるような感じなんだね。

次は正三角形を作図。線を描く人を60度回すのではうまくいかない。120度回さないといけない。ここはつまづきそうだね。

発展項目として5以上の正多角形を描く。一つの角の大きさを180度から引かないといけないから、なかなか高度な感じがする。例えば正五角形なら180 – 108 = 72度となる。繰り返す回数も5回になる。

文科省の考えるプログラミング思考は次の通り。意図を明確にする→順序を考える→記号に置き換え→どうすれば意図する動作を実現できるか考える→試行錯誤する。なんつーか文章書くのとあんま変わらなくない?

ねらい→論理的思考力+作図が正確にできるとか。そりゃそうだな

次は6年生の物質・エネルギーについて。電気を取り上げる。柏市立第三小学校。

電気を無駄にしないプログラムを考える(!?)まずみんなにディスカッションさせてる(おもしろい)。

scratch使って、マイクや明るさセンサーを操ってる。明るさが50%になったらライトをつけるとか。6年生自在に操ってるんだけど!??小学生すげーーーー。ライトの話だけどなぜか楽器を鳴らしてる子もいたりしてたのしそうでした。プログラムの意図を説明させたり、プログラムの面白いところを先生が褒めたりしてる。

次は総合的な学習。暮らしとプログラミングの関係について考えるそうだ。自販機の制御やタッチパネル案内の制御について、手引きに書いてあるらしい。

授業例。便利な社会のために新しい道具を作る。プレゼンもする。MESHを使った。スマホやタブレット上で命令を作り、ボタン同士をつないでカメラやライトを操ったりできる。

プレゼンでは、犬型出迎え装置、鍵の閉め忘れ防止装置、ティッシュの残量報知器(人感センサに50回触れるごとにLEDの色を変える)などができたそうだ。すごいなー小学生。発表会もやったらしいよ。付箋で良さや改善点をボードに貼る(問題解決の進め方’19でやったのと同じ!!)こともやってた。

留意点。プログラミングはプログラミング自体が目的ではなく、教科のねらい達成が目的。評価も同じ。意欲や工夫を児童に伝えること。適切なレベルのものを選択すること。

第3回

次はB分類、学習指導要領外のもの。6年生の算数。横浜市立北山田小学校。

なんか文字式やってるんですけど。。x * 3.14 = yとか。

謎のキャラを登場させてxに値を入力するとyが出てくるようなアプリが出てきた。

プログラムのことをみんなAIって読んでる。小学生はAIが好きなんだな。

プログラムと電卓を比較してる。プログラムはタッチする→「xの値は?」と尋ねる→答え(y)を言ってくれる、というプロセスになる。先生が黒板にカードを貼って解説してる。

次はiPadを使って、プログラミングゼミというアプリでブロックを組み合わせてる。ああ、さっきのプログラムを自分の手で作らせてるのか!!

タッチ→質問→計算する→しゃべる、を組み合わせればよいので、これをヒントを出しつつ自分の力で組み合わせさせてる。半分くらいの子ができてる。

次はオリジナル問題を作らせてる。みんな頭いいな――

最後に先生が、プログラムの知識があっても、数式の意味が分かってないとプログラム組めないよね、ということを言って、学習指導要領の留意点(教科の知識がないとだめだよー)をおさえつつ〆ました。

児童の立場からするとやっぱりキャラが出てくるのがいいですね。また、プログラミングはあくまで教科目標達成のための手段という位置づけ。あとプログラミングはおもしろいよね!ということを実感させるのもよい。先生これマスターするの大変だな。ものすごい準備に時間かかったと思います。頭が下がります。作成したプログラミングは1を代入したりして動作確認もしてる。エンジニアの鑑です。

端末は途中から配る。時間制限が来たら端末は伏せる(重要!!)。あとほめる。

次は5年の社会。また北山田小学校。自動運転の話の延長上で、ロボットカーをプログラミングするらしい。

いきなりif – endifの話してる。while – end whileが無限ループって全員知ってるのか。。素晴らしい時代だぜ。。

車が左にはみ出したら(if)→右に曲がればいい(then)。センサーを使って判定しよう、と言ってる。

C-style という教材を使って実際に動かしてる。すげー。iPadでセンサーの数値のリアルタイム追跡をして、プログラミングした結果を直接机の上で見られる。車が動いてるからみんなエキサイティングだ!!

しかしなかなか難易度が高かったようで、うまくいかなかった子が大半。といっても中にはif-thenを余裕で操れる子もいた。

自動運転→プログラミングの必然性まではいい感じでしたけど、ロボットカーでは児童の興味関心はうまく引けたが、自動運転の意義からはだいぶ離れた感じしましたね。

レビューではプログラミングが難しい→自動車開発って大変なんだな!と気づかせられたのでOKと言ってる。まあそうか。

次は3年(!?)の外国語。また北山田小学校。

いきなりgoalのスペルが間違っていてgoleになってるのが気になる。

ってか3年から英語かーはやいな。そして、英語の道案内をボイスメモから聞き取りつつC-styleでロボットプログラミングしている。道案内通りのプログラムをしているようだ。高度過ぎる。

授業の終わりは English Finish!! なのか。

一発で目的地に到着するのは難しいからみんな試行錯誤している。しかも楽しい。最高じゃん。ペアでプログラム組ませるから、話し合いが強制になる(相手が悪いと大変そう)。

最後に3年国語のへんとつくり。Viscuitを使う。へんとつくりが別々に動いてぶつかると漢字になるプログラムを作る(!?)。タッチパネルでへんとつくりを書く。赤がへん、青がつくり。ぶつかると漢字になる。で、アニメーションを作る(ここらへんは自動)。これはプログラムと呼べるのか微妙だけど、見てて楽しい。

他にも1年の生活科でロボットを使って通学路を覚える、4年の理科でモーターカーを自動で動かすプログラムなどがある。やはり、教科のねらいを第一にするところが大事。

第4回

B分類2回目。次は6年の図工。柏市立富勢西小学校でパラパラアニメーションを作る。

みんなマスクしてる。

先生のお手本。パラパラマンガにAとBの分岐を付けてる。どうも全員にAとBの分岐をつけさせるらしい。これだけだと簡単なようだけど、全編Scratchでやらせるので結構難易度高めに見える。

ただ1→2と進むだけでは一瞬で絵が切り替わるのでWaitを入れないといけない。forも入れてる。分岐を入れるにあたり、AボタンとBボタンを配置する。ところが、AとBは最初から表示されていると困るので、AとBを最初に隠すようにしないといけないし、途中で表示して、押したらまた消えないといけない。うわーーめんどくさい。先生も説明するの大変だ。AボタンBボタンは「スプライト」という名前がついてるけどみんな分かるか?スプライトってどっちかというとゲームプログラミング用語だよ!?

それにしてもみんな絵がうまいな。先生もスキル高杉。IT企業でも有能な社員として活躍できる。

発表の時間。洞窟に入ったり入らなかったり。分かれ道に来たらBボタンが点滅している。点滅させるなんてなんという高スキルなんだ。そしてBを押すと落とし穴に落ちて死亡。Aが正解。次の子はAとBのどちらかを選んだあとなぜかCが出現!!これは「10秒経ったらCを出す」という命令を出したから。小学生すげーーーー

3時間で絵を描かせ、残り2時間でプログラミングをして発表、5時間でやったらしい。図工の特性をうまく生かしている、プログラミングの必然性があってよい、創意工夫が進む、子どもたちの困り感を上手に解消している、自分で考えさせている、ヒントカードも適切、説明も丁寧かつ必要十分、と授業がめっちゃ褒められている。ねーこの先生有能すぎだよね。うちの会社に欲しい。

次は5年生の音楽。同じ小学校の同じ有能先生。

琴の旋律を作って演奏!???

まず手拍子でリズムを確認。今回はscratchにテンプレを導入、音の高さだけ変えればいいようにしている。っていうかこれほぼほぼ作曲ソフトじゃないか!??

日本音階だからレとソを使わない、だからレとソを使わないようにプログラムを改造してくださーい!!!????仕様変更ですね。小学生にデスマーチを体験させている。しかし先生が有能なのでみんな全然つまづかないし楽しそう。あと、本物の琴も演奏してる!!柏市すばらしいな!!

そして最初に確認していた通りの複雑なリズムに則り、みんな立派に作曲し、全員が本物の琴で演奏している。。すばらしい。。。先生神や。。

最後に全員に振り返りを言わせてるのもいいな。私はこういうの苦手でいやだったけど、今思えば機会があるのはいい。そして、プログラミングは、あくまで作曲の補助と位置付けられているところも神。発表は楽器だからね。

大学の先生によるレビューもべた褒め。2人で1小節ずつ作らせたので、片方だけが操作することを防いでいる。できないとあきらめていた子も最後までできるようになった。演奏が苦手でもプログラミングによる補助で作曲・演奏までやり遂げられた。また、テンプレを使ってプログラミングを最小限にしたところもほめられている。

最後にViscuitで花びらを作り、72度ずつ回転させて5枚にして、灯ろうのデザインをするという授業。しかも地域のイベントで発表している。プログラミングを道具と位置付けるとても実践的な授業です。

創造と想像の力をはぐくむプログラミング教育ですねーと先生。すげーですよね

避難訓練のときに、自分の行動を分解して考える(if文で分岐か!?)というのもあるらしい。なんていうか仕事に直結する感じですね。

小テストは1~4回までずっとプログラミング教育の手引きを読ませる感じでした

第5回

コンピュータを使わないプログラミング事例について。先生が変わった。

まず考え方について。狙いの確認。「プログラミング的思考」が大事。自分が意図することを実現するために、記号をどうやって組み合わせればいいか考える力だそうです。何度も言われているようにプログラミングは教科の補助(とは明記されていないがそういうことだと思う)です、といわれている。年間に取り組む単元は3つまで。発達の段階を考慮しながら繰り返しましょうと言っている。これはすべての学習に通じることですよね。

コンピュータを使わない授業を実施する必要としては、コンピュータを使う回数が少ないから。使わないでプログラミング的思考を補完するような授業が必要になる(そんなにたくさんやるのか)。プログラミング的思考は、順序、反復、分岐、抽象化・細分化だそう。これどうやって教えるんすかね。

小2の算数の事例。すごろくだね。おなじみscratch的なカードが見える。那珂市立芳野小学校。

ねらったマスに進めるようにカードの組み合わせを考える!??小2なんですけど

指令は、270のマスに止まれ!とのこと。めっちゃ楽しそうだなー。手持ちのカードは100すすむ、10すすむ、10もどる、?回繰り返すの4種類。繰り返す、を使えばかなりのバリエーションが期待できそう。

すすむ、だけを組み合わせる子。数えるのが大変だけど頑張った。

100を2回繰り返す+10を7回繰り返す。明解だね。

100すすむを3回、10を戻るを3回。これもあり。

で、先生は「繰り返し」を使えばステップ数が少なくなるよね!?という誘導をしている。すばらしいですね。

次はペアで問題を作る→カードを組み合わせる、で分担する。繰り返す、を使いこなす子は半分くらいか。なかなか難しいみたいだね。100すすむと10すすむをひたすら重ねる子が多いでした。

先生自身の振り返り。繰り返しの考え方を教えたかったらしい。コンピュータがまだ難しいのでまず考え方に慣れさせるという意図もあった。朝の会帰りの会で繰り返しについての動画を見せたりもしているらしい。先生まじで神(みんなそうなんだろうな)。

6年生理科。リトマス紙の性質をフローチャートを使って酸性・アルカリ性・中性を振り分けている。工事現場みたいですね。プロセスを可視化することが目的。発表が苦手な児童でも行けるというのが利点。なるほど。

1年生の給食準備。やはりフローチャートを使う。「給食当番か?」で分岐したり、「コップに水をくむ」などを組んでいく。目的は給食準備をはやくして、休み時間も長くすること。

算数。二等辺三角形の書き方を可視化して、説明させる。見通しがよくなるのでいいですね。

フローチャートは道具であるということを大事にせよとのこと。コンピュータを使わないプログラミングの教育のポイントは、必要感(給食の時間が長いとか)、有用感(できなかったことができる)、相互作用(たがいに説明しあう、新たな方法を見出せる)。

プログラミングを学ぶ授業、教科達成のためにプログラムを利用する授業、コンピュータは使わないがプログラミング的思考を使う授業、をバランスよく実施することが望まれるという。前の2つをメインにせよ、ということ。なるべくコンピュータ使ってねってことか。この回で取り扱った授業はあくまでサブという位置づけなのね。

第6回

先生の髪型が変わった。今回はプログラミング教育で使用する教材について。

種類。ソフトウェア型はScratch, Viscuit、MakeCode, プログラミングゼミ、プログル。ブロックの組み合わせであることが多い。こっちがメインになる。ほとんどがブラウザ上で動く。しかも無料。

ハードウェア型はロボットなどを使ったもので、MESH、ArtecRobo、レゴWeDo、micro:bitなど。ほとんどが有料(そりゃそうだ)。教科書にも出てくることが多い。

ソフトウェア型の説明。まずScratch。MITが作ったのか。共有機能があるので世界中で作品を共有できる。

Viscuit。完全ビジュアルなので手続きを明確に示すことなく動く。幼稚園でも行ける。

Swift Playgrounds。アップルのやつだね。画像がないのでよくわからん。iPadですね。

Hour of code。ウェブ上の学習サービス。子どもに見せられそうね。

杉並区立西田小学校の事例。またScratchを使った5年生の多角形のやつだ。内容は第2回と大いにかぶってる。

次は府中市立府中第三小学校、Viscuitを使った3年生の授業。C分類で、たまごから何かが出てくるようなアニメを作るようだ。

次はScratchを操作(あとで私たちもやる)。先生が操作方法を解説してくれる。スプライト、ペン、x座標、y座標など独自の用語がたくさんあるね。テンプレを先に作っておくと楽です、そうだね。ペン→直線を引いたりするやつ。ペンを上げる→線を引く機能をオフにするってことか。旗→Runとおなじ。1秒待つ、がないとプログラムが一瞬で終わるので、大事になるんだけどデフォルトで実装してほしい。。

次はViscuit。先生がペイント様のソフトで魚を描いた。眼鏡ツールを出してキャラをずらして配置すると動く。2つ眼鏡を出すと動作が和で表現されるので複雑な動きもできる。ずらす、ってところがなかなか難しいと思うけど、慣れたらおもしろそうね。

ハードウェア型。レゴWeDoから。ビジュアル型プログラミング言語でレゴを動かす。

アーテックロボ。ブロック+ロボット+Scratch様のブロック型プログラミング。

micro:bit。BBCが作ったらしい。イギリスの11-12歳に無償提供された。USB経由でプログラムを送る。なんとテキスト型プログラムにも対応。

三鷹市北野小学校、小6理科。電気を無駄なく使うことについて。レゴWeDoを使い、トイレの照明のon/offを作ったらしい。

試行錯誤について。思い付きや当てずっぽうはだめ。どこが間違っていたのか論理的に考えさせるように誘導する。

実践についての留意点。体験を言語化せよ。たとえば、変更点→結果をワークシートに書かせる(大事だな!)。あと、必ずグループワークにせよ。もしくは意見交換の機会を与えよ。学習意欲、課題の達成に効果があることが証明されているらしい。

レゴWeDoを先生が操作。レゴでできた扇風機を動かす。まず回転8。おおbluetooth越しに動いてる。赤い光+回る+黄色い光、を繰り返させると点滅しながら扇風機が回る。これは楽しそうだ。

次はmicro:bit。センサーがいっぱいあるね。ブラウザ上でプログラミングする。Scratch用のブロックがいろいろあるね。ブラウザ上でmicro:bitのシミュレーションがある。LEDの光るパターンがいろいろある。ずっと(whileだろーな)で4パターンのLEDの点滅を繰り返し、ハードに転送して実際に光らせてた。

小テストは簡単になりました。

第7回

先生の髪型が戻った。

今回はC(教育課程内だが教科外)、D分類(クラブ活動など)。題材は校外学習との連携について、石川県小松市の事例を紹介する。

2時間事前学習した後、科学館で2時間、レゴマインドストームのプログラムを組む。最後に1時間使ってレビュー。

科学館のおじさんがセンサー、アクチュエーターの説明をしている。アクチュエーターは実際に動くところ。ロボットが配られて、みんなわくわくしてる。やはり2人のチーム。ペアプログラミングの手法が徹底されている。

まずは音を出すだけのプログラムを組んで転送。みんなノリノリになった。

次は前に動かしたり後ろに動かしたりしてる。ちゃんと組んだ通りに動くからたのしいね。

さらに曲げたり回転したりする。回転角度も調整できる。

次は課題。曲がった道を落ちないで渡り、ゴールにおいてあるブロックを倒すプログラムを組む。みんな前に進む長さを2, 2.5, 3などうまく調整していってる。ブロックをぎりぎりで倒せたり、倒せなかったりしてみんな大興奮してる。ほぼ全員が成功。

次はブロック1か所+複雑に曲がったあと所定の位置で止める。バックを駆使し、曲がる角度の調整、パワーの調整もしないといけないのでたいへん。途中で無駄に回転してしまったり、バックで行き過ぎたりなかなかうまくいかないけど、みんな試行錯誤しつつ、一歩一歩前に進んでるなー。そしてとうとう1グループが成功!!やったーーー!!最終的に半分くらいのグループが成功した。

科学館の教育員さんにインタビュー。プログラムが組めるとみんなの目がぱっと変わる瞬間が見えたと言っていた。いいひとだ。デジタル/アナログのつなぎ目になることがいいですねと言っていた。いろんなものにプログラムが入っていて誰かがそれを作ってくれているのが分かってくれるといいし、段取りや先の見通しの能力が一人でも育ってくれると嬉しいな、と言ってた。

先生にもインタビュー。すべての学校で同じ水準の教育は与えられないので、科学館で質の高い授業を提供できることがよい点。プログラミングだと意欲が上がってみんなやりきることができた、というのがよかったそう(普通の授業だとあきらめてたはず)。ペア学習はも全員が参加できるという利点も挙げていた。

授業をプラニングしたインストラクターさんにもインタビュー。机上の学習だけではだめだから体験させないとダメ、試行錯誤した達成感を味わったことがよいが、日常にどう結び付くかまでは定着しているかというと怪しい、というのが課題。今後も正多角形、電気のところでプログラミングを使うことが多いらしい。

質問紙(アンケート)によれば授業後で興味・関心や苦手意識など8項目が全部平均点がアップ、特に興味・関心や、身の回りの生活に役に立つかどうか、の得点が上がっている。

授業パッケージの意義は、今まで述べたことにプラスして、教師がプログラミングに疎くても、教師自身のスキルアップになることにもある。

次はクラブ活動。特別活動は自主・実践が原則。また、異年齢・協力もキーワード。組織や活動計画は児童が行うということ。でも、計画の支援や、児童が興味・関心を持つような指導はする。ハードウェアに関心が集中しがちなのでソフトウェアにも誘導する。グループも編成させたりする。成果の発表も必要。コンテストに応募するとか、何か目に見える形で成果を残したい。

実施例はなし。残念。今後に期待ですね

第8回

プログラミング教育推進の取り組みについて。

まず教員研修。やっぱみんなプログラミング知らんよな。一番大事なのは研修したことを教員が実践できるかどうか、ということらしい。

教育委員会による研修から。そもそも教育委員会はプログラミング分かってんのか?授業のできる教員が模擬授業をやるのでそれを見るらしい。予算も大事。教材高そうですものね。実践教材に「音楽 2年 リズムパターン」って書いてあるんだが2年生は作曲できるようになるのか。。

悉皆という言葉を学んだ。全員ということ。研修では講義はもちろん、Scratchを体験したりグループワークを教師自身がやる場合もある。

取り組み例。大学教授や民間企業を講師として招いたり、動画を見せてもらったり、モデル校の公開授業に参加したりする。年3回やってる。今回の授業で見た先生はスーパー先生すぎたのでやっぱり全員が全員そうではないよなあ。プログラミングだけではなく授業方法、教科と関連していることも全部大事になるし。

校内研修。小規模で強制力が弱い。でもニーズに応じた研修ができる。校内でやるから教員同士が仲良くなれる。

研修を評価する視点(一般的なやつ)by カーク・パトリック。ステップ1:反応(アンケートとか)、ステップ2:学習(理解を問う。テストやレポート)、ステップ3:行動(実践につながったか。すげー大事)、ステップ4:成果(学習者にどのような影響があったか)。以上の点から研修企画者が評価すべき。

これを押さえると、まず教員への聞き取り調査でニーズを把握するべき。授業はどうやるのかとか、そもそもプログラミングって何とか。ニーズはこれかなーってなんとなく決めるではだめ。ちゃんと聞くこと。付箋紙とかでいい。

研修はどういう組み合わせにするかも考えないと。講義→体験→模擬授業研修とかね。一例で、グループワークでPMIシートを使って付箋紙で意見を集める(これも問題解決の進め方でやったやつだ!)。近隣の中学校の教師や教材の担当者、地元のプログラミング教室の講師を招いたりしてもいいね。

フィードバックはとても大事。でも上司と部下っていうより同僚同士でやろう。話題にしたり職員会議で紹介したりするのがよい。

ひと・もの・ことの視点からの整理。ひと→教師、ICT支援員など、こと→研修など、もの→教材、モデル事例、ICT環境そのもの。

ひと。ICT支援員は2800人いるらしい。結構集まるそう。

もの。教材は以前やった分類と同じなので略。今回の授業でつかった実践例は文科省のポータルに全部あるらしいよ。

こと。プログラミングが苦手な教師はどうすればいい?という質問に、文科省は、まず手引きやサイトを見てプログラミングが難しくないことを実感せよ、要は論理的思考なんだから、あなたたちの経験、指導のノウハウも生かせるよ、先入観を捨てよと言ってるね。教師が論理的思考できてないとだめだね。みんなしてると思うけど。

最後に課題レポート400字。それほど難しくなく終わり。